バスに乗っていた。時間が遅く宿が無くて困っていた。
同乗していた人が「だったら寮に泊まっていく?」と申し出た。
他にあても無いのでお願いした。
 その寮に到着。外見は寮というよりホテルだった。
10階以上ある吹き抜け、東京駅横須賀線へのエスカレーターより
長いエスカレーター。白を基調とした近代的な作り。
 しかし泊まるには条件があるという。
 一つはこの寮の仕事を手伝うこと。
 そしてもう一つは女装すること。
 この寮は女子寮らしい。寮長や用務員も女性しかいないそうだ。
 備品の補填を頼まれた私は、かつらをつけて女装し部屋を回る。
エスカレーターですれ違うのは当然女性ばかり。みたところ
女子高生くらいの年代のようだ。楽しそうにおしゃべりしている。
バレないかひやひやしながらうつむく。
 リストに従い備品を置いていく。部屋は生活感に溢れ、
布団が引きっぱなしだったり、脱ぎっぱなしだったり。
女性だけの生活はこんなものかと現実を目の当たりにした感想だ。
 先ほど多くの女性とすれ違ったのは、何か集団で用事があったのか
入る部屋はみな出払っていた。私はすっかり安心し、
少し休憩することにした。
 暑かったのでズボンとカツラを取ってリストを眺める。
「もう少しで終わるな」
 とそこへ、人が帰ってくるもの音がした。
 私は慌ててズボンを穿き、カツラを着けるが……間に合わない!

というシーンで目が覚めました。時間は16時半を回ってた。